教員・研究室紹介

デジタルヒューマン上に自意識と無意識を創る

AI 研究室

人工知能を研究しています。 人工知能(AI)は、
(1) 画像分析、  画像生成
(2) 言語処理
(3) 音声生成
からなっています。

このうち (1) の画像分析だけをとりあげて AI と世間では呼ぶので、これが人工知能?と不思議な気分になってしまうのです。

そこで上記の (1)~(3) のテクニックをつなげて、本当にコンピューター上に人間の精神を作ろうという試みはデジタル・ヒューマンなどと呼ばれます。 本研究室では、コンピューター上に人間の精神を構築するデジタル・ヒューマンの制作に取り組んでいます.

研究キーワード

人工知能
AI
デジタルヒューマン
数理生物学

研究分野

人工知能
画像プロセッシング
自然言語処理
ユング派深層心理学

研究紹介

AIは脳のようなものを機械で作り、人間を模造するような心理を作るのではありません。 逆です。

感情や表情、記憶、イメージなどは別のモジュールとして人工的に作られます。これらはライブラリと呼ばれます。 言語としては Pythonですが、 並列処理用に Google の Tensorflow、Facebook の Pytorch ライブラリが用いられます。

これらを使うと学習というプロセスが、たった3行のコードで作ることが出来ます。 AIは自分では何かをしません。人間が予め与えた大量のデータを使って学習をします。それらは神経回路数理モデルの中に蓄えられます。その神経回路の蓄えの中から、新たなデータに対してほぼ正しい答えを出すのです。

AI は神経回路の数理モデルです。 それを多くの人が整備し改良を重ねた結果、人間の脳に近い反応が生じるのです。私達の研究では自意識と無意識のモデルを作っています。AI は様々な人間の能力を一つ一つ手で作って組み上げていく作業なので、 意識や感情も人間が作って、 既存の AI のモデルに足し上げることにより、 AI がそのような能力を持つのです。

発表論文

  1. 宇佐見義之, 誰にでも出来るティラノサウルスの走行能力の計算, Amazon.co.jp kindle, (2019.8.28).
  2. Y.Usami and R.Kingasa, A Possibility of Fast Running of TYRANNOSAURUS, to appear in DEStech Transaction on Applied Mechanics and Mechanical Automation(2017).
  3. R.Kinugasa and Y.Usami, How Fast Can a Human Run?-Bipedal vs . Quadrupedal Frontiers in Bioengineering and Biotechnology.
  4. Biomechanics for Bipedal Dinosaurs, (Y.Usami) Createspace, 2014.
  5. カンブリア爆発の謎、技術評論社、宇佐見義之(2008.3)